玉入れで、ゲットだぜ!
こんにちは!こどもラボ久が原のけんいちです😎
今回は、今も昔も こどもたちに人気のキャラクター『ポケットモンスター(縮めてポケモン)』を使った玉入れで遊びました!🤩
玉入れに使うボールは、ポケモンを捕まえるための装置『モンスターボール』に見立てて、色を塗ってシールを貼りました。
もともと、いくつか色の異なるボールがあったので、塗装デザインを変えてみたのですが、みんなモンスターボールの種類に詳しく、いろいろな名前を教えてくれました。
工程表は宝の地図風にして、冒険にでかけるような雰囲気を出しました。
公式絵のようにうまくは描けないので、こどもたちにはあれがちがう、これがちがうと指摘を受けましたが、知っていることを人に伝えることが、楽しいことなのだと思います。
さあ、3つの島を順番にめぐる冒険に出発します!😆✨✨
冒険の記録は『レポート』(スコア表)としてまとめました。
スコア表はみなでひとつのものを作ることも考えましたが、全員で参加することを目標にしていたので、順位や勝ち負けに注目しすぎないように、個々人にスコア表を配布する形式をとりました。
種目は3つあります。😁
まずは、的当て💣
土の下から顔を出す、モグラのようなポケモンにボールを当てて、どんどんゲットしていきます!
投げる位置は2つから選びます!
近い線で投げるか、少し遠い線から挑戦するかは人それぞれです。
次はストラックアウト。➰🎳
投げる位置から箱に向かってボールを投げ入れます。
見事箱に入ったら、ポケモンゲットです!!🤗🤗
難易度の高いものに挑戦してハイスコアを目指すのも、全部の箱にひとつずつ玉を入れて、いろんな種類のポケモンを捕まえることを目指すのも、自由。
勝った負けたにすべての価値を見出して、負けたらつまらない、もうやらないとなってしまうことが多いこどもたち。スコアという得点だけに意識が行き過ぎないように、いろいろな取り組み方がある、そして、いろいろな楽しみ方がある、という価値観の広がりを知ってもらう為の工夫です。
(ちなみに、最難関のネットの下には、投げる位置からは見えない箱が。こぼれたボールが運よく入る仕組みで、挑戦を諦めなかった子へのうれしい誤算になりました。🥰)
的当てとストラックアウトは個人戦でしたが、3つめ・最後は玉入れです。➰🍅
玉入れはチーム戦。👩👨🧑❌👧👦🧒
チーム一丸となって取り組むことができました。😊
今回のプログラム、狙いは、ずばり、【裏方の楽しさを知る】です。😊
どうしても、プログラムへの参加というと、準備していた工程を行えたかどうかの判断で評価をすることになりがちです。
しかし、工程表にない、準備や片付け、運営を行うことも、れっきとした参加の方法の一つです。
参加の仕方はいくつかあったほうが、こどもたちの選択肢は広がりますし、
なにより、ほめるポイントを多く設定できます。😆✨
こども同士の関りが発展途上の子は、ついつい注意されてしまうことが多くなりがちですが、準備や運営など対人以外で活躍できる場面を設定することで、自然とスタッフも、「ありがとう」「助かるよ」と声をかけることができ、自分も集団の一人であるんだ、という実感を得ることにつながります。😊
そのねらいを達成するために、運営のハードルを下げる仕掛けをしました。
たとえば、的当てならば、遊んだあとに得点集計に参加しやすいように、使う前のピンを置く場所と、倒したピンを置く場所を視覚的にわかりやすいように区分しました。
集計では、どこに何を書けばいいのかがわかりやすいように工夫しました。
また、一人が投げるボールは10こまでと決まっているのですが、バケツにボールを入れておくだけだと、10こあるかどうか毎回確かめなければなりません。😰
しかし、卵パックのようにボールを一つずつはめる装置をつくると、数を数えなくとも、すべてはまっているかいないかで、10こあるかどうかの判断がつきますし、投げる前に、前の番に投げて床に転がったボールを手に持って、思わずはめてしまいたくなるようなサイズ感を意識しました。
(ちなみにこれはポケットモンスターの世界の『ポケモンセンターの回復装置』のつもりです)
このような仕掛けをすることは、今学校で取り組みが進んでいる、いわゆるインクルーシブだったり、学びの多様性だったりという考え方の一つだと考えています。
ふたを開けてみると、自分が遊んだら、はい、おしまい。ではなく、運営にまわることで、他のこどもたちの様子を見守るこどもたち。😊
「ありがとう」の雰囲気をつくることができたからか、
こどもたちから「大丈夫!」「次!次!」「ドンマイ!ドンマイ!」と
あたたかい言葉で溢れていました。🥰
また、今回のプログラムは、的当て→ストラックアウト→玉入れと3つの種目をサーキットトレーニングのように順々に行いました。
これは上述したこどもが運営にまわる時間を確保したかったからという理由と、こどもたちがひとつひとつ冒険を進めていくような楽しみを感じながら、プログラムを最後まで取り組めるような工夫です。
しかし、サーキットトレーニングは動線が命。プログラムを始める前にスタッフと入念な打ち合わせを行いました。
そのことが、スタッフの配置の役割分担をスムーズにすることにも一役買うことになりました🙋♀️
スタッフみんなで考える、準備する、そのような工夫や関わりをどうやって盛り込むか。
そのようなことも、深めていけたらと、日々考えています。